Case Study
導入事例
統合性の高い業務システムの構築
一般的な販売管理パッケージでは難しい、業務要件にフィットしたシステムの構築に成功
なにが問題となったか
販売管理等において、納品、請求、入金、購入、支払などのデータ処理は基本の処理である。それを単に処理するだけであれば市販のパッケージソフトを使うことが一般的であろう。同社においては当初、販売管理パッケージソフトを導入して業務処理を行っていたが、業務の実態にあっていない部分、機能の条件を満たしていない部分などが散見されるようになった。
特に国際通貨の対応や、在庫管理などが機能としてフォローされないことが大きな問題で、都度、パッケージソフトからエクセルにデータをエクスポートし、それを手修正。特に国際通貨対応の点(通貨が日本円対応のみ)が致命的であり、これも手作業で国際取引分のデータをその当時のレートで取引通貨に変換するなど大きな手間がかかっていた。
また、パッケージソフトであるから仕方のない部分ではあるが、社内情報の活用、連携といった部分を生かすことができなかった。
先にふれた在庫管理の問題もエクセルで別表管理しており、大きな手間、負担がかかっていた。
経営者が要望している在庫や原価、経理が要望する形式で売り上げ、仕入情報を入力することができない。
このような、パッケージソフトからはみ出してしまうが「どうしても処理を行わなければならない業務、管理」は存在する。 エクセルを利用することにより、「システムがフォローする範囲」を超えた処理を行う会社は、少なからず存在はするのではないだろうか。
パッケージのカスタマイズはどうしても費用が高額になりますが、社内の担当者がカスタマイズできることは今後のいろいろな応用への期待も膨らみますし、1つのデータを海外の香港・マレーシア・中国深せんなどとの連携することも構想しています。

日本ディックス 鈴木社長

日本ディックス 経理ユニット 井上次長
社内で開発することに最初はどうなるのかと正直不安なところもありましたが、担当の渡辺さんがどんどん作って、少しずつ使いやすいものに進歩していくところが、やはり社内でカスタマイズできて良かったと感じています。パッケージでは叶わない「こうしてほしい」という要望が叶うのがプラスに感じています。
いままで販売管理パッケージを無理やり自社の仕組みに当てはめて使用していたものが、自社で必要なシステム・作業に合わせた操作にできたことで、誰もがわかりやすく使いやすくなったこと、仕事の流れに合ったシステムにできたので、作業効率が一段とアップしました。
特に受発注管理や納品書、注文書の発行がスムーズにできるようになりました。
また、カスタマイズを自分たちで出来ることで「こうしたい、こうしてほしい」の社内の要望にいつでも応えられることでパッケージでは諦めていたことも、実現できるので安心感が持てました。

日本ディックス 開発担当 渡辺課長
問題解決と得られた成果
問題解決の為、同社は、他の販売管理パッケージや、ノーコードツールを複数比較、検討した。しかしながらこれらのパッケージを導入して、「使いやすくカスタマイズ」することはどうしても高額な費用となってしまう。
また、導入当初に多少のカスタマイズ費用がかかってしまうことは仕方のない部分ではあるが、その後発生する改修部分は自社でメンテナンスが行えないと、臨機応変に効率のよい対応ができなくなってしまう。
パッケージからはみ出た業務は、エクセルで処理をしていたこともあり、同社は「使い慣れたエクセルで」業務システムをメンテナンス、構築できないかと検討するようになった。
これらの悩みをイエロー・スパローズ株式会社に相談したところ、XCuteがマッチするのではないかという提案を受けた。イエロー・スパローズ社は、コンサル込みでXCuteを提案することが可能であったため、初期導入、運用中の改修フォローなど、導入からシステム稼働、そしてメンテナンスまでの道筋が「エクセルでできる」というところに注目でき、かつ、XCuteの使い方、活用のフォローも密に受けられることも大きな評価ポイントであった。
こうしてXCuteを導入し、あらたなシステムを構築することとなった。
まずは、イエロー・スパローズ社の協力を得ながら、稼働させるシステムのモックアップを作り進めていった。日本ディックス社の渡辺氏が開発を主導し、今までの販売管理システムに足りなかったものや、業務に合っていなかった部分などをXCuteに置き換えていった。 その作業において、XCuteの使い方、開発のコツ等をイエロー・スパローズ社の野崎氏よりレクチャーを受けながら進めていった。
イエロー・スパローズ社の提案により、各業務(アプリ)は、モジュラー化した設計がなされた。 最初からすべてシステムを作るという形ではなく、段階的にシステムを動かす為の工夫である。 XCuteによる業務コンサルを得意すると同社だからこその部分であろう。

作ったものをすぐに動かせる。 エクセルを使って業務を行っていた時のエクセルシートや、ノウハウをそのまま生かすことができた。
これにより、日本ディックス社はパッケージソフトでは足りない部分を補完して自社にフィットしたシステムを得ることに成功した。
この度、弊社で日本ディックス様の開発教育をサポートさせていただきました。
Xcuteはエクセルを入り口に容易に開発ができますので、開発がまったく初めての方でも進めやすいと思っています。
本格的な業務システムはそんなに簡単にはいきませんが、その業務をご存じの方が開発に携わると思いのほかスムーズに進められます。
それもXcuteの特徴の1つだと思います。
また弊社の教育は、業務の課題解決策やそれぞれの目標を定めたり全体的な設計なども一緒に行っていきながら徐々にシステムの考え方や開発方法を学んでいけるようにもしています。
この最初の段階を通して、社内で必要とされるシステムを学んでいただき、更にステップアップへとつながっていけるのもXcuteの特徴だと思います。
日本ディックスの渡辺様も最初は苦戦してましたが、すぐに一人で開発・運用ができるようになって弊社としてもうれしい限りでこれからも期待しています。

イエロー・スパローズ
DX事業部 部長 野崎氏
構築システム
ここで今回作成された、エヌディ-システムを見ていきます。画面数が多数存在する為、本事例ではその一部を紹介します。システムのこれから
同社は、今回の開発にてパッケージソフトにはない適応性、費用面の有利さから、他業務へのXCuteによるシステム開発を広げていく予定である。
溜まったデータの活用もしやすくなるため、海外事業所等へのデータ連携も視野に入れた追加システムを構想している。
現状動作しているシステムは、利用者からの声を拾い、システム拡張、改修を繰り替えしている。 これにより、より良いシステムへ進化中である。
同社の事例は、パッケージシステムでは結局のところおさまらない業務をエクセルで処理していた場合、「それを生かしてWebシステム化」し、カスタマイズ費用をかけず安価で、自社で解決できるXCuteによるシステム構築の好例ではないだろうか。

導入企業様紹介
モノとコトの先にいる「人」を。 いつの日も。
いつの日も私たちは、そんな「人」を通して製品を学び・提供し・創造をしている。
ケーブルやジャック、リモコン、コネクター
などの、設計・開発・販売をしています。
柔軟な発想で取り組む企画開発力と技術力が、いくつもの特許商品につながっています。
誰も聞いたことのない「ハイクオリティサウンド」をその耳へと、自社のブランドで
ヘッドホン用プラグ・ジャック
をご提供しております。
会社名 | 株式会社日本ディックス / NIPPON DICS CO., LTD. |
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所在地 | (本社) 〒141-0022 東京都品川区東五反田5-21-15 五反田メタリオンビル8階 TEL:(03) 5793-3371 FAX:(03) 5793-3372 (西日本ユニット) 〒530-0047 大阪市北区西天満3-1-6 辰野西天満ビル 5階 TEL:(06) 6361-6565 FAX:(06) 6361-6567 |
創業日 | 1997年8月25日 |
資本金 | 4,000万円 |
役員 |
代表取締役会長:山川広治 代表取締役社長:鈴木竹志 取締役:菊池英司 取締役:多勢宣男 |