【アナウンス】ゴールデンウイーク期間休業のおしらせ。
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【リリース】XCute向けApache2.4.59 OpenSSL 3.1.5をリリースしました。
【リリース】XCute最新リリース向けHotFixをリリースしました。
【リリース】XCute x64 (FW4.8) Build 14.17.6 および XCute (FW3.5) Build 12.17.6 をリリースしました。

Case Study

導入事例

株式会社山下設計

株式会社山下設計

使いやすく自社業務にマッチしたWebDBシステムの構築

バラバラに管理されていた情報を一元管理するWebDBを構築
SIerによる見積が4000万円であったが、自社構築によりコストダウンを実現

問題点と課題

プロジェクト情報の管理を、担当者ごとに別々に行うと、情報が分散してしまうために即時性、参照性、検索性が落ち、情報としての価値が下がってしまう。 これらの問題を解決しシステム化すれば、経営陣にリアルタイムで現在の状況を見てもらうこともでき、情報の価値が上がる。これを実現するため、同社藤沼氏は、まず現状の処理がどのように行われているか把握する調査を行った。

進行中のプロジェクト情報は、日々の進捗に応じて変わるため、担当部署毎にExcelの独自のフォーマットにてまとめられていた。全社プロジェクト一覧表や原価情報は、総務部門が専用システムと桐データベースを使い処理を行っていたが、そういった専門的なソフト一般社員が使えるようなインターフェイスを有しているものではなかった。 竣工プロジェクト情報などはデヂエで管理していたが、情報を閲覧するための見通しの良い画面を作成できない状態であった。

藤沼氏は、まずMS-Access等でデータの管理を一元化するべく試行を重ねたが、データの共有性、一覧性が良くないため、実際に運用するには至らなかった。スクラッチでシステムを構築すべくSIerと相談をしたが、億単位の見積となってしまい、リスクが高いということで採用されなかった。情報の統制、一覧性の向上、リアルタイム性を上げることによる情報の価値向上を狙ってアイデアを練った藤沼氏であるが、この段階でいったん中断することとなった。

プロジェクト情報の入力と参照

藤沼氏の手による試行が中断してから数年経過したが、データの一元管理に関して再検討することとなった。新たに早野氏が中心となり情報の一元管理プロジェクトが発足した。このプロジェクトは、藤沼氏の検討を引継ぐ形で、早野氏、今西氏、廣瀬氏をメンバーとして再検討を進めるものであった。

今西氏はまず、Webシステムをスクラッチで作る場合の費用をSIerに見積依頼した。SIerからの見積回答は4000万円であった。この金額初期導入費用としては重い、メンテナンス性も悪いであろうと判断し、SIerに依頼してシステムを作ることは断念した。
SIerに構築を依頼することは初期導入費用の問題のみならず、発注仕様を最初にきちんと決めなければならないことも問題となる。試行錯誤を繰り返して仕様を決めながら、よりよいシステムを作り上げて行きたいという思いが同社にあった。

スクラッチ開発以外の方法をとることにしたため、本プロジェクトに適用できるパッケージソフトの選定を進めることにした今西氏だが、パッケージソフトでは複雑な表示ができない、カスタマイズ性が低いなどの問題がある製品が大半であると感じた。たとえば、一覧形式の画面で1行、1データというような単純な画面ならば良いが、多数の情報を詰め込もうとすると、必然的に複数行で1データを表示したくなる。そのデータのフォーマットも一般的なテキスト情報だけではない。これを実現するには最終的に自社開発しかないとの判断に至った。

簡単にWebシステムが構築できるツールはないものかと調査を行った結果、スクラッチで作る自由度の高さと、パッケージソフトの手軽を併せ持つツールとしてXCuteを採用することとなった。

解決方法

まず、一番重要な部分となる一覧表示画面を作成すべく作業を開始した。 今西氏が画面の仕様を決定し、それを廣瀬氏が実装するという形式で進めていった。

1ヵ月程度で、たたき台となる画面が作成できた。「本プロジェクトが始まる2年前よりXCuteは知っており、何かに使えるのではと考えていた。ある程度概要を知っていたのでスムースに作業を進められた」と廣瀬氏は語る。

画面の構築速度が速いので、作り直しを何回も繰り返すことができた。「当初ホームページを作る程度の難易度と認識していたが、そう簡単ではなかった。しかし、広瀬氏がXCuteに慣れてくると、システムがどんどん形になることが実感できた。仕様を決めながらシステムを作るメリットは大きかった。」と今西氏は語る。 同時進行で入力画面も作成していたが入力項目が非常に多く、機能単位に画面を刻むなどの工夫を行った。こういった部分も問題があれば直ぐに画面を作り直せるXCuteのメリットを生かせた部分である。 本システムを利用するユーザの要望にできる限り応えるべく今西氏は調整を進めた。

1年弱の時間をかけて社内へシステムの提供を行える状態となった。Excelをベースとして開発を行うXCuteを利用したことで、帳票出力などもユーザのニーズを満たした形で提供できるシステムとなった。

システムの概要

建設プロジェクトに関連するデータ項目数は非常に多く、またプロジェクトによりデータの特性が異なり、ACCESSのようなデータベースでは運用が困難でした。各自で編集ができるExcelをベースとするのが望ましいと思っていたのですが、当時の2003バージョンのExcelの機能では構築ができず、実現するには億単位の費用が必要でした。その後費用は数千万円のオーダーになりましたが、使用勝手が費用の割に今一つでした。XCuteを利用することで、より押さえた費用で実現できました。

藤沼 氏

藤沼 氏

早野 氏

早野 氏

建築の生産システムそして設計事務所の業務内容は今後も大きな変化が予想されます。基幹となるデータベースシステムもそれに応じて成長可能なものであるべきとの思いがXcute採用理由の1つです。また弊社のシステム利用者は何事にもデザインに拘る人達なので、WEBデザインもセンスの良いものをと思い、自社開発を選択しました。

システムで実現したい画面や動作の仕様は、イメージはあるものの初めから確定していたわけではありません。XCuteを用いることで、社内で試行と確認を繰返しながら開発を進めることができ、細かい点まで業務に適したシステムを構築することができたと思います。

今西 氏

今西 氏

廣瀬 氏

廣瀬 氏

XCute独特の考え方に慣れるのに少し時間がかかりましたが、欲しい機能はほぼ全て実現することができました。長年の実績があるソフトでありサポート陣も経験豊富で安心して開発に取り組めました。

構築システム

各画面について紹介します。使いやすさと見通しの良さを追求した画面群です。

初期メニュー画面
初期メニュー画面

ログイン認証はActiveDirectoryと連携しているため、ユーザはワンクリックで、システムを使い始めることができる。この初期メニュー画面は、ユーザが「今やりたいこと」をストレスなく利用できるよう考慮された物である。メニューでありながら、プロジェクトNo.などを直接指定できるため、必要な情報にすぐに到達できる。

全プロジェクト検索画面
全プロジェクト検索画面

本システムの要となる画面である。検索性、一覧性にすぐれており、重要な情報をすぐに閲覧することができる。「進捗」列を見るとわかるがスケジュールが、ガントチャートで表現されている。今西氏の画面、業務センスと、廣瀬氏のXCuteテクニックの融合により直観的で使いやすい画面に仕上がっている。

プロジェクト情報入力画面(帳票用)
プロジェクト情報入力画面(帳票用)

入力項目を絞った帳票用の編集画面である。入力項目が区分ごとに整理されており、入力者に対して説明の必要がない画面となっている。担当者の名前を設定する部分などは、ポップアップした担当者名一覧から担当者名を選択できるため、入力ミスを防いでいる。

プロジェクト情報詳細入力画面の例
プロジェクト情報詳細入力画面の例

従来から使用していたExcel帳票をそのままシステムに取り込むことができたのでユーザの抵抗もなく使用することができる。

部門別管理表Excel出力の例
部門別管理表Excel出力の例

「全プロジェクト検索画面」にて出力されている一覧よりさらに細かな情報が入った形で、Excelにて出力された帳票である。利用者はプロジェクトの一覧を、このような形のExcel形式で取得できるため、使いやすいシステムとなっている。

部門管理表入力画面
部門管理表入力画面

部門別管理表の入力画面であるが、特に画面右側の「部門管理」列に注目いただきたい。「配員管理」部分は担当者名が指定されているが(名前なのでモザイクマスクしてある)その下にある入力エリアに数値が入力できるようになっている。その入力をもとに縦横計が計算されるようになっており、Excelで意識せずに行なっていることをWebブラウザ上においても、簡単に実現したものとなっている。

システム化の成果とこれから

今回のXCuteによるシステム構築によって、同社は以下のメリット、経験を得た。

  • 自社で仕様を決定しながら、それを確認しながら作り進めることができる。
  • SIerに構築を依頼していたならば、4000万円の費用が掛かっていたが、自社構築により大きなコストメリットを出すことができた
  • パッケージソフトでは実現が難しい、作り込んだ画面を実現することができた。

また、各種データベースをシステム化することにより得られた改善イメージは以下の通りだ。

データベースをシステム化するメリット

ユーザの要求に応えられるシステムを提供できた同社であるが、さらに社内からの意見を吸収し、業務効率をあげてゆき、操作ミスが少なくなるようシステムの機能拡張を行うことを検討している。

また、システム内でのISO帳票等のWeb承認などのワークフローの実装を進めていく。

同社の事例は、情報の統一性、一覧性、データを生かす、ユーザのニーズをすぐに反映するなどシステムを開発、運用する上で重要な事を実現した好例ではないだろうか。

山下設計member

導入企業様紹介

株式会社山下設計

株式会社山下設計

山下設計は、 創立以来、建築・都市・環境の未来を切り開くプロフェッショナルとして、 国内はもとより広く海外においても、 数多くのプロジェクトを世に送り出してきました。

私たちは、優れた提案力・技術力を持つ、 信頼ある最良のパートナーとして、 クライアントの夢を確実に実現し、新たな時代に貢献していきます。

企業理念
名称 株式会社 山下設計
創立 1928年(昭和3年)5月1日
資本金 1億5千万円
登録 一級建築士事務所 東京都知事登録 第958号(東京本社)
建設コンサルタント 国土交通省大臣登録 建20第2712号(都市計画及び地方計画部門)
社員数 461名
技術者数:420名
一級建築士:285名
技術士:18名
建築設備士:52名
構造設計一級建築士:26名
設備設計一級建築士:21名 他
(2015年12月1日 現在)
関連会社 株式会社山下ピー・エム・コンサルタンツ
株式会社山下テクノス

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