Case Study
導入事例
会社再編による商流一元化
商流一元化システムを短期間でスムース構築
XCuteとそれを熟知するSIerの連携により安心感の高いシステムの構築に成功
問題点と課題
グループ会社再編等の理由により現在行っている業務内容が変化し、利用しているシステムを変更、再構築する必要が発生するのはごく普通のことであるが、再編までの期間など準備期間が短い場合、システムの再構築は非常に重い業務となる。
同社においてもグループ会社再編の為、システム変更の必要に迫られていた。 変更の目的は商流の一元化であり、管理グループ会社間との統制を図るため必要なものであった。
社員食堂、福利厚生施設等の受託をしていた同社において、食材・原材料の受発注(仕入)をWebシステムにより行っていた。当然のことながら、Webの利便性を知っていた同社としてはWebによる商流の一元化をすべく検討していた。
同社眞島氏は、パッケージやアプリケーションサーバなど方法を模索したが、同社が計画していた商流の一元化に不向きであったり、全社集計等まで視野に入れると機能的に不足する製品もあり、パッケージの選定は悩ましいものであった。商流一元化の期限も刻一刻と迫ってきた。実質、半年を切るスケジュールであったため、システム構築に残された時間は少ない。また、一元化を図るために各部門が業務に使っているExcelファイルの統制がとれず集計できないという問題もあった。
これらを一気に解決するソリューションとして、ExcelによりWebアプリを作ることが出来るツールをいくつか検討したが、Excelのバージョンに依存するなど問題を感じることがあった。
眞島氏は、付き合いが長く信頼する昭和システム開発の谷本氏にこの問題を相談した。谷本氏からXCuteを提案された眞島氏であったが、谷本氏からの提案の言葉は重く信頼できるものであった。この段階ですでに、システム構築期限残り2か月を切っいることもあったが、XCuteにより営業日報等にも対応できるという利点もあり、昭和システム開発からの提案であれば間違いないであろうということで、XCuteの採用が決定した。
仕入買掛台帳(手作業でクロス入力のExcel帳票)を廃止、システム化できることもXCuteを採用する大きなメリットであった。
眞島 氏
限られた、短期間での開発とあって、内心「商流一元化スタートのタイムリミットまでに間に合うのだろうか?」という不安は常にありました。
現場で操作するユーザーは飲食業務に従事する従業員がほとんどで、従来のExcelでの「手作業」から、Webアプリによる「システム化」への移行にあたり、最優先したのは「複雑なことを簡単に!」です。
この2つの、相反するとも言える課題を見事に解決してくれたのがXcuteと昭和システム開発様のバックアップでした。
非常に奥行きのあるアプリで、その拡張性・柔軟性を考慮すると、他業務へ展開できる要素はまだまだありそうです。
フードサービス業は日別・時間帯別の、細かなメッシュでの管理が大切であり、これからも有用なツールとして期待大です。
管理者として、各事業所で入力した内容をリアルタイムで見られ、都度確認・指示が出来るようになったため、改善、対応がスムーズになったことはとてもよかったと感じています。
また、各事業所でも従来使用していたエクセルと略同様なので導入がし易かったこともよかったと思う。
望月 氏
関口 氏
Xcuteの導入により、全社の仕入金額(仕入業者別等)が瞬時に集計可能となり、グループ内物流会社との仕入金額照合も、効率よく作業できるようになりました。
また、多数の集計パターンがあるので、仕入金額の調査時においても便利になり、大変満足しています。
慣れ親しんだEXCELベースで作業できる為、難しい操作等も必要なく、とても使いやすいシステムが構築できたと思います。
他業務でもXcute利用による効率化が期待できそうなので、今後もXcuteの有効活用を検討したいと考えています。
解決方法
昭和システム開発より見積の提出、仕様決定まで2週間程度。この短期間ですでにXCuteによるデモが動作していた。 商流の一元化(仕入)が主目的であったが、それのみならず売上集計まで一気に対応。昭和システム開発の技術力のなせる技であろう。
こうして商流の一元化「売上・仕入管理システム」の構築が開始された。 約1か月程度で運用開始というスピード開発であった。昭和システム開発の技術力の高さもあるが、XCuteの特性に合わせて業務内容の開示を行ったり、検収作業を同時に進めていったDSフードサービスのSIerとの付き合い方、パッケージソフトの特性を把握し業務をどう落とし込むかといった部分は特筆するに値する。いくら簡単にシステム開発が可能なパッケージソフトウェアを使っても、自社業務をどのような形で適用するかパッケージソフトの特性に合わせて切り分け、SIerに情報を提供せねば、スムーズなシステム構築は難しい。同社眞島氏においては、システム化する為に必要なExcelブックを昭和システム開発にすべて開示した。 もちろんシステム構築に必要なExcelブックに絞ってある。昭和システム開発は、純度の高い情報を元にシステム開発を進めていくことが出来た。「Excelブックを昭和システム開発さんに渡す際は、業務のズレがなく現場が混乱しないように特に気を付けました。」と眞島氏は語る
検収作業を同時に進めた同社であるが、システムをリリースするまでの間、同社および昭和システム開発の間で意見交換が数回行われた。仕入、支払パターンの柔軟な対応が行えるよう、同社関口氏は仕様要求を行った。
同社望月氏においてはシステムを使う・管理する立場であるため、システムが持つ利便性・効率・省力化の面および現場で入力されたデータをリアルタイムに確認できるよう、スピードを重視のアイデアを多数提案した。
検収作業と各担当者のアイデアを意見交換の場で調整、それを実装、テスト、検収作業などもその場で行ったことがスピード開発のカギであろう。こうして「売上・仕入管理システム」は稼動を開始した。
当初の目的どおりリアルタイムデータを収集、集計できるようになり、商流の一元化(統制)目的も達成できた。
速度的な問題もなく、安定した状態でシステムが稼動することとなった。
眞島氏においては、当初XCuteサーバのコンソールを監視することが多かったが、現状においては、ほぼ監視を行うこともないほどXCuteは安定しているそうだ。
今回の開発は期間が短く、正直短期間開発が可能なXCuteを用いても間に合わせられるか不安は有りました。
DSフードサービス様から、現行使用しているExcelの開示と、お打合せでXcuteを想定した仕様のご提示を頂けたことで、開発期間の短縮が行え、無事納期を守ることが出来ました。
XCuteではExcel業務からWEBシステムへの移行が簡単に行うことが出来るパッケージですが、そのためにはXCuteを理解し出来ることと出来ないことを整理し、簡単なシステムにすることが重要です。
開発時には、いち早くデモ画面を作成し、動きを確認しながら仕様を決めていくことが出来るのも、XCuteの強みだと思います。
谷本 氏
構築システム
今回作成された「売上・仕入管理システム」を紹介いたします。
業務内容に直結する画面もあるため、ここではその一部を紹介します。
メニュー画面
マスター管理
マスター入力画面
売上・仕入データ登録画面
売上仕入集計画面
仕入買掛台帳
システム化の成果とこれから
今回のシステム構築によって、同社は以下のメリット、経験を得た。
- リアルタイムでのデータ参照ができるようになり、即時性の高い業務対応が可能となった。
- 昭和システム開発は障害時の対応が非常に早く、他のSIとは一線を画している。
- XCuteによる開発効率の高さと、昭和システム開発による業務提案力の高さが安心間期待感につながっている。
同社においては、リアルタイム性を重視するシステムで、かつExcelを使っている業務は順次XCuteによるシステム化を行うことを検討している。
基幹システムに左右されることなく、現状の業務の効率化を追求していく予定であるという。 当初計画にあった営業日報等のXCute化も視野に入れている。
XCuteの特性を把握し、それを使いこなすSIerの欲する情報を切り分け提供することによりスピード構築することができた同社の手法は、システム開発を外注する際、なにが重要となるのか考えさせられる事例ではないだろう。
導入企業様紹介
DSフードサービス株式会社
豊かな味いをより多くの方へ
コントラクトフードサービスの使命は、豊かな味わいと、バラエティに富んだ飽きのこないメニューを提供することだと考えています。
当社では、お客様の要望を取り入れながら、栄養士・調理師・献立開発担当者が、すべてのメニューを味、栄養バランス、盛りつけの美しさまで吟味チェックし、常にオリジナルメニューの開発に取り組んでいます。
そして献立ソフトによるメニュー管理を全社的に運用。統一メニューの開発 、人気メニューの共有化、食材の一括仕入れによる合理化などを推進し、コストの低減と喜んでいただけるメニューの提供に努めています。
こうした日々の積み重ねが、ケータリング、福利厚生施設、医療・福祉分野でのフードサービスや運営管理に生かされ、さまざまな「食」をサポートしてきました。
食を通してのあたたかなふれあい、こころに響く味の提供、さらには施設の条件にあった運営ノウハウ、季節に応じたメニューの提案など、食のすべてをより豊かに演出。「味のトータルプランナー」として、多彩な場での多彩な味わい、質の高いおもてなしを追求しています。
商号 | DSフードサービス株式会社 |
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設立 | 昭和41年6月1日 |
本社 | 〒141-0031 東京都品川区西五反田一丁目27番2号 ヒューリック五反田ビル5階 TEL: 03-6758-6160 FAX: 03-3490-5831 |
資本金 | 30百万円 |
売上高 | 2.760百万円(平成25年8月決算) |
役員 | 代表取締役社長 野﨑 昭信 常務取締役 一ノ宮 光 取締役 金子 孝 取締役 鈴木 兵吉 |
従業員数(平成25年4月1日現在) | 社員 100名、 パートナー289名 合計389名 栄養士 33名 (内 管理栄養士 5名)調理師 123名 |