サーバサイドキャッシュの概要

1)はじめに
Webアプリにおいてキャッシュとは通常、ブラウザサイドで行われるページキャッシュを指すことが一般的です。
ブラウザは、各々のPC上にコンテンツのコピーを保存します。再度、そのコンテンツを表示しようとした場合は、PC上のコンテンツコピーと、Webサイトの実体に差がなければ、PC上のコンテンツコピーをブラウザは表示します。
これにより、素早くWebページを表示する機能がブラウザのキャッシュ機能となります。

XCuteのサーバサイドキャッシュ機能は、クライアントPCのキャッシュ機能に依存せず、サーバサイドで、キャッシュを行う機能です。
たとえば、処理に10秒かかる画面であっても、サーバサイドでキャッシュされれば、同一画面を引き当てたクライアントは、すべて短時間で画面を利用できます。




このように、クライアントサイドのキャッシュとサーバサイドのキャッシュは特性が異なるものですが、2つを組み合わせて動作させることができます。
サーバサイドキャッシュを生かした使い方ができると、サーバの負荷やネットワーク負荷に対して有利になります。

2)サーバサイドキャッシュの特性と仕様
キャッシュは主に、閲覧系の画面に対して効果を発揮するものです。
たとえば、検索系の画面など、複数の人が同じ画面を閲覧する場合、単独で使う場合でも、メニュー画面のように、何回も同じ画面にアクセスする必要がある場合などがそれにあたります。
反面、データエントリーのように、入力データによって毎回、データの内容が異なる物などは、キャッシュすべきではありません。(同じ画面を2度使うことがあり得ないからです)
上記の特性を踏まえ、キャッシュコントロールに関しての特性と仕様を示します。


仕様
キャッシュの評価は以下の流れによって行われます。赤色部分は、その動作を調整するための設定子で、proles.iniに設定できます。


利用可能バージョン
XCute Build (12or13).12.14以降

参照
 ○サーバサイドキャッシュ有効化方法
 ○サーバサイドキャッシュを使用する際の注意点
 ○NoLCacheスイッチ
 ○LCacheEraseスイッチ
 ○ひな型シート2行目
 ○proles.iniファイル