WriteTmpスイッチ
通常、XCuteでは、ひな型シートをワークブックへコピーし、コピーしたひな型シートに WriteReport
などを行います。即ち、ひな型ブックのシートは、ワークブックにコピーされてから書き出しなどが行われますので、ひな型ブックが変更されることはありません。
この原則を無視しワークブックの代わりにひな型ブックに直接WriteReportを行うのが
WriteTmpです。
WriteTmp
は、ひな型ブックを直接書き出し対象とすることで、シート間の連携や色の指定などを保ったままブックを動作させられます。 これにより、ひな型シートをワークブックにコピーした時の副作用(リンク切れなど)を回避できます。
また、ブック全体をダウンロードの対象とすることが可能ですので、クライアントにExcelのVBAなどを付けてダウンロードさせることができます。
ブラウザからのリクエストに対してWriteTmp
は1回だけ有効です。
よって最初のシートにWriteTmpを指定します。
WriteTmp
が指定されていても、作成済ひな型シートはひな型ブックへコピーされます。 ひな型シートをコピーせず、作成済ひな型シートに
WriteReport を行うには、NoCopy
を指定します。NoCopyはコピーしたくない、ひな型シート毎に指定します。
NoCopyが指定されていない、ひな型シートは当該ひな型ブックにコピーシートが作成されますので、コマンド連鎖で複数回の
WriteReport などを実行し最後のシートにDownLoadやExcelOpenを実行する際はNoCopyの指定に注意してください。
WriteTmpの注意点は、ダウンロードさせるひな型ブックのサイズを大きくしないことです。1つのプロジェクトに複数のひな型ブックを指定できるので、小さいひな型ブックをつくるようにしてください。(ひな型ブックの複数) 大きなひな型ブックは壊れやすく、またExcelのメモリも圧迫します。
なお、WriteTmpは、ReadReportとは一緒に使ってはいけません。
WriteTmpを指定できるひな型は、ワークブック名がプロジェクト名と同一ではないものです。よって、WriteTmpを使う場合は、プロジェクト名以外のブックを用意する必要があります。
書式
WriteTmp
適用位置
ひな型シート
R2C7セル
利用可能バージョン
XCute
Ver4.0以降
参照
○ひな型シート2行目
○Downloadスイッチ
○NoCopyスイッチ