RPLコマンド(特殊コマンド）
RPLコマンドは定義した条件により、HTMLのタグやテキストを置き換えるものです。
日本語版Excelは、全角スペース文字などを空白セルにさしこみます。これは英語版のブラウザを使う時に文字化け等の問題になります。 このように、日本語版Excelで海外向けWebアプリを作成しなければならない場合、RPLコマンドを使い対応します。
RPLコマンドの指定は、最大１０個までです。
書式
RPL=オプション,置換対象パターン,置換する文字列
S
オプション
対象となる最初のパターンのみ置換します。複数の箇所を書き換えるのでなければ、このオプションを指定したほうが、1回目のマッチ後、評価されなくなるので処理速度上有利です。
G
オプション
対象となるすべてのパターンを置換します。
I
オプション
パターンマッチの際、英大文字、小文字を区別しません。
このオプションは、SおよびGオプションと組み合わせて使います。
R
オプション
パターンマッチに、正規表現を使います。
このオプションは、SおよびGオプションと組み合わせて使います。またIオプションを追加することもできます。 なお正規表現の方法は、VBScript,
Perl等と同じです。
例１：日本語版Excelにて、英語版ブラウザ用Webアプリを作るときの例を示します。
・R2C8セルに、RPL=SI,charset=shift_jis,charset=windows-1252
文字コードを示す以下を
<meta http-equiv=Content-Type content="text/html; charset=shift_jis">
以下に置換します。
<meta http-equiv=Content-Type content="text/html; charset=windows-1252">
・R2C9セルに、RPL=GI,>■</,> </ 「注」 ■は、全角スペースにしてください。
全角スペースが入っている以下を
<td class=xl999999 width=99 style='width:99pt'>■</td>
以下に置換します。
<td class=xl999999 width=99 style='width:99pt'> </td>
例２：一覧表形式のリストを表示したとき、マウス位置の行の色を変更します。
・R2C8セルに、="RPL=RGI,(<tr.*height=19 style='.*'), $1 onMouseOver='this.style.backgroundColor=""#999999"";'
onMouseOut='this.style.backgroundColor=""#FFFFFF"";'"
#999999が、選択中の色（灰色）、#FFFFFFが、選択していない時の色（白色）
以下<tr>タグに、
<tr height=19 style='height:99.9pt'>
以下のようにonMouseOver,OnMouseOutを追加します。
<tr height=19 style='height:99.9pt' onMouseOver='this.style.backgroundColor="#999999";'
onMouseOut='this.style.backgroundColor="#FFFFFF";'>
height=19
の部分は、置換対象の行の高さに合わせてください。
例３：条件によって、行の高さを変更する場合の例を示します。
・R2C8セルに、="RPL=RGI,(< t[r|d] height=[0-9]+ .*style='height:)[0-9]*[.]*[0-9]+,
$1" &
R4C10
R4C10には、行の高さを指定しておきます。(今回は100とします)
<td>タグおよび、<tr>タグのstyle='height:99.9pt部分を書き換えます。
対象その１<tr height=99 style='height:99.9pt'>
対象その２<td height=99 class=xl999999 style='height:99.9pt;border-top:none'>
以下に置換します。
対象その１<tr height=99 style='height:100pt'>
対象その２<td height=99 class=xl999999 style='height:100pt;border-top:none'>
適用位置
R2C8以降のセル、R3C8以降のセル
利用可能バージョン
XCute
Ver10.2.0以降
参照
○ひな型シート２行目
○ひな型シート３行目