運用管理機能
XCuteの夜間再起動(ReStart)
XCuteとExcelを、夜間の決められた時刻に再起動させることが出来ます。安全に長期間動作させるために、メモリを一旦解放させるのが目的です。
この設定を行うには、proles.ini
のReStartWeek
とReStartHourを設定することが必要です。
同時に、Access.mdb
のバックアップを行えます。Access.mdb
やPlsファイルにテーブルを作成している場合には、このバックアップ（proles.ini
のReStartMDB）も指定しておきます。詳細は、proles.ini
のコメントを参照してください。
XCuteの回数指定の再起動(AutoReload)
プロジェクトの実行回数が指定回数を超えると、そのプロジェクトのサービスを停止せず再起動させProles.exe
とExcelを新規に起動させます。いったんメモリーを解放し安定性を高めることを目的とします。
「1000」を指定すると、実行数が１０００を超えた時点で、プロジェクトの再起動を行います。
本機能を有効にすることにより、不安定になることもあります。サーバの状況に応じて利用を検討してください。
利用可能バージョン
XCute
Ver7.0.0以降
同一プロジェクトの複数起動
運用サーバに、同一プロジェクトを2つ以上起動しておくことも可能です。
同時に２つのリクエストが同一プロジェクトに発生した場合、並列して処理され、処理速度が上がります。しかし、CPUのパワーに余裕がないと、処理速度の上昇は期待できません。
Waitが発生している場合、リクエストが待たされているので、Waitの数字が大きいプロジェクトを複数実行させます。
XCute自身の処理速度は、CPUパワーに大きく依存します。CPUに余裕があるケースは、ODBCデータベースを使い別マシンにデータベースがあり、SQL文の処理にデータベース側で時間がかかる場合などです。
CPUに余裕があるかどうかは、Windowsのタスクマネージャで調べられます。
ログ（ProWeb.Log)
運用サーバは、下記のタイミングでログファイルにログを残します。ログファイルとは、C:\microlab\XCute（バージョン番号)\Log\ProWeb.logです。
・プロジェクトが起動および停止した時
・プロジェクトに異常（ABEND）が発生した時、および、異常から復旧した時
上記のタイミングは、プロジェクトが利用可能と利用不能を報告するもので、XCuteの夜間再起動(ReSrart)やブラウザからのStart/Stopも含まれます。
管理者へのメール送信
利用可能なSMTPメール・サーバがある場合は、管理者へメールの送信を行えます。メール送信のタイミングは下記に示します。
・プロジェクトがブラウザから起動および停止した時
・プロジェクトに異常（ABEND）が発生した時、および、異常から復旧した時
上記のタイミングは、ログを残すタイミングから運用サーバを直接操作した時を除いたものです。外部要因でプロジェクトが利用可能あるいは不能になった時に、メール送信が行われます。
この設定には、proles.ini
ファイルのつぎの４つの項目を指定します。
ServerName=ｘdns.microlab.jp
ServerPort=25
ToAddr=proles@microlab.jp
MyServerName=ProWeb1
ServerNameはメールサーバで自社で使っているメールサーバ名を設定します。ToAddrは、送信先のメールアドレスです。MyServerName
は、この運用サーバのマシン名などを設定します。
Abendしたプロジェクトの自動復旧(AbendForceRecover)
Abendとは、Proles.iniに設定したTimeOut(秒)内にProles.exeが応答しない場合、ProWeb.exeはProles.exeに異常が発生したと判断し、ABND(Abnormal
End)がProWeb上に「異常発生時間」として表示され、以後、そのプロジェクトは実行できない状態をさします。
AbendForceRecoverを有効にすると、このAbnormal
Endしたプロジェクトを強制的に自動終了し、Excelとともに自動再起動します。
ただし、強制再起動した1回目にAbendした場合は、自動立ち上げは実行されません。
これは再起動ループを防ぐためです。
本機能は、XCute
for Accessおよび、XCute
Liteでは使用できません。
利用可能バージョン(AbendForceRecover)
XCute Build
(12or13).14.2以降
参照
○運用サーバについて
○proles.ini
ファイル