正当な利用者に限定する

proles.ini ファイルにSecure があります。Secureは、0,1,2が設定できます。セキュリティを強化するためには、この値をまたはに設定します。

Secure=0
セキュリティ機能が無効な状態。通常、使用しません。

Secure=1
ファイルのダウンロード等が、proles.ini ファイルの
SecureTimeOutに設定された値を超えると出来なくなります。

Secure=2
Secure=1に加え、クライアントの利用者の確認を強化する機能が追加されます。
この機能は、ブラウザのCookieを利用していますので、クライアントのブラウザがCookieが利用できる状態に設定しておかなければなりません。
MyCookie0を使っている場合は、同じマシンで別ブラウザを起動し、正当に動作しているブラウザのURLをコピーしても、アクセスは下記のように拒絶されます。

 

セキュアの動作は、各CGIとの協調動作により実現しています。
各CGIごとの処理フローを下記に示します

CGI群は、XCuteが生成した実行結果が作成された日時を照合し、有効期限内のものであるか、Cookieを渡した相手であるか?判定します。有効期限内でなかったり、Cookieを渡した相手でなければ、処理を中断する。

 

Procgi.exe (XCuteメインCGI)
Secure情報のセットをprocgi が行い、チェックは関連CGI群(prowrap, download, upload)が行います。この処理フローは、procgi がセキュア関連情報をセットする処理を示します。

XCuteが返すHTMファイルを待ち受けする。

現在時刻を有効期限の開始時間として設定する。
これらは、下記のCGI群に影響する。
・ Prowrap  (Excelのグラフや、オブジェクト画像)
・ Download (ファイルのダウンロード)
・ Upload   (ファイルのアップロード)
・ Prowrap,Downloadは、ファイル名をトリガーとし、キーとする。
Uploadは、ファイルアップロードフォームをトリガーとし、IPアドレスをキーとする。

利用ユーザの特定(ブラウザの特定)を、Cookieを利用して判別するための設定をする。影響するCGI群は、Secure=1と同様である。
また、Secure=2は、この処理フローが示す通り、Secure=1の内容(有効期限)も行われる。

 

Prowrap  (Excelのグラフやオブジェクト画像処理CGI)
procgi によりセットされたセキュリティ設定ファイルの内容を評価し、上記動作を行う。セキュリティ設定ファイルの作成日付が、有効期限の開始時間として利用される。Secure=2以上の場合は、このファイルにCookie用文字列が格納されており、照合に用いられる。

 

Download (ファイルのダウンロードCGI)

 

Upload   (ファイルのアップロードCGI)
アップロードは、他CGIのSecure動作とほぼかわらない評価が行われますが、procgi がsecure情報を設定するトリガーが異なります。Procgi は、ファイルアップロード用のformタグを発見すると、Secure設定ファイルを作成します。Procgi -> Upload間でキーとなる情報は、IPアドレスです。
なお、XCute Ver8以降より、Procgi.exeUpload.exeの機能を内包しています。よって、このフローは、Procgi.exeのアップロードロジック、Upload.exeのロジックに共通です。

参照
 ○
proles.ini ファイル