BASIC認証マニュアル
はじめに)
BASIC認証管理プログラムpasswd.exeを利用することにより、BASIC認証にてログインしたユーザの追加情報をXcuteに引き渡すことができます。
BASIC認証を利用することにより、他のシステム(XCute以外)などでログインしたユーザの共通認証や、XCuteの複数のプロジェクト間において共通認証を行うことができます。
本文)
BASIC認証のしくみ
一般的にBASIC認証は、以下のしくみにより成り立っています。
・ブラウザが、WWWサーバに対してリクエストを出す。
・WWWサーバはリクエストを受けたページが認証が必要であることをブラウザに通知。
・ブラウザは、認証ダイアログを表示し、ユーザからのID,パスワードを受け取る。
・受け取ったID、パスワードをふくめて、再度、WWWサーバにリクエストを出す。
・WWWサーバは、引き渡されたID、パスワードが正当であればブラウザに結果を返す。
・以後、ブラウザは該当のページに対するリクエストは全てID,パスワードをセットする。
このように、認証にかかわる作業はすべてブラウザとWWWサーバ間の仕事です。
Webサーバの設定
注意:Windows 2000Server, 2003Serverなどは、厳密にユーザ権限の管理を行います。
このドキュメントでは、BASIC認証管理プログラムとIISとの関係だけの解説とし、Server系OSの設定については、そのOSの特性を熟知した上で設定をお願いします。
このドキュメントで設定例としてあげているIISは、WindowsXP ProのIISです。
インターネットインフォメーションサービスの設定の、procgiフォルダのプロパティを表示します。
ここの、匿名アクセスおよび認証コントロールの「編集」をクリックします。
下記ダイアログが表示されますので、以下の画面のように設定をおこなってください。
匿名アクセスのチェックを外す、基本認証をチェック、統合Windows認証のチェックを外します。
これで、http://localhost/procgi/ に対してBASIC認証がかかるようになりました。
まだ、ユーザを登録していませんので、ユーザを登録します。
IISの認証で利用されるユーザはWindowsにログオンできるユーザです。よって、Windowsのユーザをあらたに追加する必要があります。
この例では、すでに「admin」ユーザが登録されています。こちらのユーザアカウント画面より、認証させたいユーザをWindowsユーザとして登録していきます。
ログイン情報の取得
ログインしているユーザのユーザ名を取得するには、以下のように、ひな型シートのR1C2セルに記述します。
USERID=R4C5,1
USERID=セットするセル,1 という形式になっており、ユーザ名をセットしたいセルを指定します。
以下は、ひな型の実行結果です。
以上