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株式会社イイダ
IBM iの有効活用とWeb公開

安定度で定評のあるIBM iのデータ、資産を活用し、
データエントリー、帳票出力などをExcelのインターフェイスでWeb化を実現

株式会社イイダ

株式会社イイダ

 1956年 卓上複写機(国産初)の板金部品を手掛けて以来、半世紀に亘り、OA機器の部品メーカーとして「お客様に愛され利用されやすい会社づくり」をモットーに改善に努めてまいりました。
 今日、板金加工を始め、細線同軸ケーブル等の微細なケーブル、プリント基板(PCB,FPC)の実装。コードレス時代に先駆けて、アンテナ・ユニット(パソコン、ゲーム機、携帯電話機用)の開発製造。  またEMS(受託生産)企業としても、大手メーカー様から評価を頂いております。
商号 株式会社イイダ
http://www.iidagroup.net/
英文表記 IIDA Co.,LTD.
所 在 地 〒143-0026 東京都大田区西馬込1-4-7
T E L 03-3772-8611(代)
F A X 03-3772-9164
資 本 金 9,600万円
設 立 1956年3月10日
社 員 数 国内400名 海外1,000名
売 上 200億円(2007年度実績)
主要取引先 株式会社リコー、日本アイ・ビー・エム株式会社、レノボCorp. 他

〜なにが問題になったのか〜
 株式会社イイダは、国内における生産を海外への生産にシフト進める中、海外でのシステム利用に関してその方法を模索していた。
 日本、中国、フィリピンと、生産を3カ国体制にて行っているが、それに伴う資材調達、製造物の在庫管理等をどう一元管理するかが問題であった。 当初、各拠点においてこれらの管理を行っていたが、物流経路の複雑化、資材振分のスケジュール等、複雑になる一方であった。 これらの在庫状況を一元管理し、状況を一目で把握することがシステム構築の目標であった。
 同社酒巻氏は、この一元管理を実現するべくシステム構築の検討を開始した。
 当初、各拠点においてPCサーバを個別に設置し、バッチ処理によって各サーバの整合性をとるという方法を検討していた。 これは海外の回線品質事情など考慮した方法である。 海外においては回線品質が悪い場所もあり、業務に影響が出る可能性が考えられたからだ。 しかしながら、各拠点にPCサーバを置くと管理コスト(人的、費用的)が増えることが考えられ、この案は見送る事となった。
 やはりサーバは分散させるよりも一元化する方がベターと考え、IBM iを使ってWebアプリを作成し解決出来る方法はないかと検討を開始した。
 そこで酒巻氏は、Zend PHPを使ってシステムを構築しようと計画した。 PHPのようなプログラム言語を使って自社開発する予定は無かった為、SIerにシステムの開発を依頼し、テスト的なPHPプログラムを作成した。 完成したテストシステムを海外向けにテスト運用したところレスポンスも良好であり、Webを使ったシステムの開発を進める事とした。
 こうしてZend PHPによる本番システムの開発がされた。 しかしながら、完成したシステムの本番稼動前テストとなって問題が発生した。 レスポンスが悪く、業務に使えないレベルであったという。 そこで酒巻氏は、SIerと共に本システムをチューンすべく、さまざまな手段を講じた。 IBM iとの親和性を高めるため一部処理をRPGで行う事とし、Ackタイムを向上させることはできたそうだ。 しかしそれでも、2倍程度の速度アップであったという。
 当初のテストでは5秒程度で帰って来ていた画面も、本番テストでは5分くらいかかるようになってしまった。 これを今回、RPGを織り交ぜてチューンすることにより3分弱の時間にまでAckタイムをあげることができたのだが、その苦労は並大抵のものではなかったという。
PHPによる成果物のチューニングには成功したが、その難しさ、メンテナンス性には疑問を感じている。とても自社でメンテナンス出来るものではなく、また新しい画面を作ることも難しいと感じた」と酒巻氏は語る。
 今回PHPで作成したシステムは参照系のシステムであり、入出力系については、もはやZend PHPにて作成出来ない状況となってしまった為、自社開発が可能でパフォーマンスが良いツールを酒巻氏は模索した。
 生産性の向上を目標として使うシステムである為、クロス表の入出力や帳票出力が多い。 RPGやPHP等で作ることは不可能ではないが非常に負荷の高い作業となる。 これらの画面を簡単に作れるツールとして酒巻氏が目をつけたのがXCuteだ。 酒巻氏はXCuteの説明会にてXCuteの動作を見て、購入を即決するほどのインパクトを受けたという。
 同社においてはPHPの教訓もあり、自社において新しい開発言語を習得しメンテナンスすることは考えられず、プログラミング言語以外で簡単に入出力画面を作成できるツールを使って、社内システムを作ろうという明確なビジョンが出来ていた。 XCuteはまさに、そのニーズにぴったりと合う製品であり、酒巻氏はXCuteの導入を決定した
正直、騙されてもいいと思ってマイクロラボ説明会に参加しましたが、XCuteと宮森社長と出会えて良かったです。これからはXCute無しではシステム構築は考えられないと思っています。
酒巻氏

野崎氏
開発した画面ですと操作性では、どうしてもエクセル操作性には追いつけなかった部分が、このXCuteではその悩みは不要でした。その開発スピードにも驚かされ、これまでの開発工数の考え方を根本的に変えさせられます、感激しました。
画面などもExcelがベースになっているので、Excelに慣れ親しんだ海外工場のスタッフ皆さんに、システム操作説明や操作指導をするにも大変助かりました。
李氏

〜物流在庫管理システム〜
 こうしてXCuteを導入し、本システムの作成を開始した同社であるが、システムの作成は同社野崎氏が担当した。
他のツールも多数見てきましたが、マトリックス表を簡単に入出力できるツールは他になかったと思います。また、習得も簡単ですぐにシステムの作成を行うことができました。」と野崎氏は語る。
 XCuteを使い作成した入出力画面は30を超える物となったが、野崎氏はXCuteの習得も含め、1カ月程度で稼働するものを作成することができた。

以下に本システムの画面の一部を紹介したいと思う
「生産計画入力画面」


 PHPで開発を行ったら2〜3カ月掛かるのではないかと見積られた本画面だが、野崎氏の習作として作成を開始した所、2日程度で構築することが出来た。
 エクセルのインターフェイスを生かした、クロス表のデータエントリーを実現している。
「在庫履歴画面」


 入庫、出庫の履歴、棚別在庫の出力が可能な画面である。
 XCute上からIBM iのCLをキックして、RPGを呼んでいる。そのRPGが作成したDBをXCuteより接続し、画面を作成している。 先のPHPのチューンにも絡むが、RPGはIBM iと親和性が非常に高いことは周知の事実である。 RPGでプログラムを作る処理に慣れていた同社は、RPGでデータベースをつくり、そのデータベースをXCuteにて参照し、帳票出力を行うのが適していると判断し、このような形となった。
「インボイス画面」


 Excel形式でインボイスを作成できる画面である。 Web画面は意図したとおりの印刷ができないことがおおく、印刷に不向きであるが、Excelで画面を出力することにより印刷や修正などに柔軟に対応できるようになっている。
「注文書画面」


 インボイス画面と同じく、Excelで画面出力を行い、印刷が可能となっている。  目的の注文書を簡単に見つけられるよう、検索方法を階層化し、工夫している。
「部品表画面」


 出庫指示や、在庫の引き落としを行うための画面である。  ASとの親和性が高いRPGをつかって、データの集計をRPGを使って行い、その結果(テーブル)をXCuteより接続し、Web画面に展開している。

〜構築の効果〜
 PHPとXCuteで作成した成果物を比較できる環境にある同社であるが、酒巻氏はこう語る。
開発の簡易さと、動作レスポンス面においては断然XCuteが良いと思っている。Excelの画面がWebに出せる良さがある。 いわゆるWebっぽい画面は判りづらい。 数字が羅列された表形式の画面は、Excelにて作成、管理することが多いし、利用者はExcelに慣れていることもあり、Excelの画面がWeb化されているメリットを感じる。
 Webシステム開発にXCuteを採用する事により、Excelの知識があれば誰もが気軽にXCuteによるWebアプリ開発方法を習得でき、利用拠点からの要望にも即座に対応できる。 言語で作り込むと、こういった対応は不可能であるし、ExcelがそのままWeb画面になるXCuteならば、気軽にメンテナンスできるメリットがある。
 特に今回作成したクロス表の入出力などは、PHPだと2〜3カ月の工数が必要になるが、XCuteでは2日で作成できた実績がある。
 動作速度に関してもXCuteは申し分なく、PHPと比較してXCuteのシステムは2〜3倍速く動作する物もある。 もちろんPHPにて作成した成果物をチューンすればXCute以上の速度が出るかもしれない。 だがしかしXCuteを用いる事により同社は、手軽に高速なWebシステムを構築する事が出来る様になった。

〜今後の展開〜


 データエントリー、公開のシステムが完成し運用している同社であるが、今後は蓄積されたデータの分析を行うシステムの開発に力を入れていく予定である。 こういった分析系レポートの作成もXCuteは得意であるので、そのパフォーマンスを発揮して行く事であろう。
 今回は、海外拠点向けのシステムを構築したわけであるが、国内にて利用する業務システムも先の分析系レポートの作成と合わせて構築していく予定である。
PHPの特性、IBM iの特性、そしてXCuteの特性を知り、良い部分を評価し使い分けた同社の事例は、システム連携、ツールと開発言語の関係を考える上で興味深いものではないだろうか。

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